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立ち読み−本書より−
世界同時きゅるるん革命
電脳世代の不満分子たちよ!
偽りの妄想はげしい、新世紀の闘士たちよ!
我々は、まことに繊細な革命を担う、生来の陰謀家である!
我々は、おうむ返しを得意とする、不屈のテロリストである!
すなわち、小鳥に魂を吹き込んだ前科者である!
見当はずれの節穴は、後悔するがいい!
また「ニヒリストのロシア娘が!」と罵るがいい!
私は、盗掘され、閉じこめられ、忘れ去られた小鳥たちを擁護する!
着衣には絶え間ない萌えを、勝負写真には自慢の前歯を仕込み続ける!
同志諸君よ!たったいまからレジスタンスに加担、感電、被爆せよ!
私は、すぐにでも小鳥について空前絶後の規模で連想を行ない、
国際的に禁じられているという世界同時きゅるるん革命を、
震えやすいこの極東の地平から、 世紀の詩人となって、煽動することとしよう!
火曜日、インコがエリスにOKを出す
エリスたん、フェザースターのほうき星にお願いしたよ。
どうかリボンちゃんがこの世界から際立って
いつまでもエリスの前でみゅんみゅんしてて下さいって。
女王さま、大英博物館の中のぼろぼろ原稿見せて下さいな。
だって載ってるんだもん。
ボウフラのためにもメダカのためにもいい方法が。
干からびず増えすぎない最良の思い出の作り方よ。
忠実にやったら「ここは暑すぎて。どこかな」って思うかしら。
でも、しっぽの生えた子なら被害妄想が強くても大丈夫だよ。
だって、えこひいきするもん。
エリス、珍味の仕掛け人よ。
神秘なものは退けてるの。
人に熱く語りかけ、戦慄を煽ることはうんざりです。
エリスが売りにしてるのは、単なる予想内に追い込まれた、
エリスのものともインコのものとも区別され得ぬ
退屈な生活世界の合理性そのものなのでありますから。
化石で発見されたインターネット
やがてエリスは無言インコと、不思議な和平を取り結ぶ。
語れば語るほど青ざめてゆくウミウシと
ますます巨獣化する究極のアメフラシが、
美少女に引き寄せられる場所で、しっかりと。
ウミウシは言った。「有色人種が有色人種を殺すのをやめねばならない」
またアメフラシは言った。「被害者は加害者と婚姻し、人類を喝采しなくてはならない」
海底までのびるおぼろげな光。
たむろする黄昏た化石と、秩序、混沌、めでたい兆し。
億の電子が眠気を吐いて、「明るい世界は必ず来る」と流れ出し、すべての人の指や心の浜に孵化寸前の優しい記憶を打ち上げる。
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